COLUMN
コラム
2025.05.17
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おしゃれな家のテレビは壁にくっついて配線が見えないようにすっきりしている印象がありますよね。
この壁掛けテレビ。すっきりとした見た目や省スペースを実現できることから、リビングの主役として採用されることが増えています。
しかし、いざ取り入れるとなると「テレビの裏の壁はどう仕上げるべき?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、タイルと壁紙という2つの代表的な仕上げ方を、実際のリノベーション事例を交えて徹底解説します。機能性・メンテナンス性・デザイン性の観点から、それぞれのメリット・デメリットを比較しながらご紹介します。
壁掛けTVの裏にタイルを貼ることで、ぐっと高級感が増します。
最近では、石目調や木目調、コンクリート調など、質感豊かなタイルが多数あり、**「魅せる壁」**としての存在感を発揮します。
デザイン性の高さ:タイルの素材感や陰影が空間のアクセントになります。
耐久性に優れる:日焼けや擦れにも強く、長期間美しさを保てます。
照明との相性が抜群:間接照明をあてた時の陰影は凹凸のあるタイルならではの高級感です。
採用したタイル:LIXIL エコカラット
75インチの大きなテレビを壁掛け仕様にしたこちらの事例。上部に間接照明を仕込むことで、タイルの陰影が出て美しい仕上がりになっています。
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採用したタイル:LIXIL エコカラット
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採用したタイル:LIXIL エコカラット
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▽担当設計者の説明は動画をご覧ください
コストがかかる:材料費・施工費ともに壁紙より高め。
下地補強が必要:重さがあるため、下地の補強が不可欠です。
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こちらの事例で使用したのは天然石です。タイルも同様、かなりの重さがあるため壁の下地の補強や搬入手間、加工手間といったコストがかかります。
デメリットとして挙げましたが、意匠性の高さは抜群です。コストに見合うだけの価値はあります。
一方で、壁紙(クロス)はデザインの自由度が高く、コストパフォーマンスに優れるのが魅力です。最近では質感のある壁紙も増えており、タイル調や木目調など、見た目にこだわった選択も可能です。
費用を抑えられる:施工費用が抑えられるため、他の場所に予算を回しやすい。
施工が比較的簡単:大がかりな補強をしなくても、下地の状況によってはTVの取付も可能です。
デザインの選択肢が多い:タイル風、コンクリート風など、好みに合わせた壁紙が豊富。飽きたら張り替えるという選択肢も壁紙なら簡単です。
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テレビ面を一面アクセントクロスにすることで、グッとおしゃれな空間になります。壁紙の種類も豊富なため、選択肢も多く、飽きたら張り替えることが容易なのもメリットのひとつです。
耐久性はやや劣る:経年劣化やキズが目立ちやすい素材もあります。
立体感には欠ける:本物のタイルと比べると、素材感や重厚感は控えめ。
基本的にデメリットはございませんが、本物のタイルの高級感と比較してしまうと、質感が劣ってしまうかもしれません。特に間接照明を当てた際の陰影は凹凸のあるタイルならではの高級感です。
テレビの裏だけではなく、リビング全体を統一感を持たせてコーディネートすることで、壁紙でも十分おしゃれな空間を作ることができますよ。
▽テレビ背面を壁紙でおしゃれに魅せるこちらの事例をご覧ください
結論、どちらを選ぶかは、「何を重視するか」で決まります。
高級感・インテリアの主役にしたいならタイル
予算重視・将来模様替えの可能性があるなら壁紙
また、テレビを壁掛けする際は、配線計画やコンセントの位置、補強下地の有無なども重要な検討ポイント。計画段階でプロに相談することで、見た目も機能も満足のいく仕上がりになります。
壁掛けTVの設置にあたって、壁の仕上げ方は空間の印象を大きく左右する大事な要素です。タイルと壁紙、それぞれにメリットがありますが、ライフスタイルや予算、インテリアの好みによってベストな選択は変わります。
「自分たちに合ったスタイルが分からない…」という方も、まずはリノベーションの事例を参考にイメージを広げてみましょう。そして、プロの目線からアドバイスを受けることで、後悔のない選択ができるはずです。
まずは壁紙で挑戦して、ゆくゆくお金が貯まったらタイル仕上げにリフォームしようかなといった考えも大賛成です。
ぜひ、参考にしてみてください。