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2025.05.02
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コラムへ訪問いただき、ありがとうございます!
「間接照明」と聞いてピンと来たあなたは、お家づくりの上級者です。
聞いたことあるけど、あまりよくわからない。というあなた。
ご安心ください!
この記事を読み終わるころには、間接照明について詳しくなっているはずです。
近年「おしゃれ 照明」と検索すると必ずと言っていいほど出てくるのが、間接照明。
SNSやインテリア雑誌でも取り上げられることが多く、「おしゃれなリビングにしたい」「くつろげる空間にしたい」という方にとって、間接照明は欠かせないアイテムとなっています。
この記事では、年間4000件以上のリノベーションの実績があるリフォームプライスがプロの視点で、リビングにフォーカスして、間接照明がなぜ人気なのか、どのようなメリットがあるのか、実際のリフォーム事例を交えながら詳しくご紹介します。
間接照明とは、光源を壁や天井に反射させることで、柔らかく広がる光を演出する照明手法です。
光源となる照明器具が直接目に触れないため、目に優しく、リラックスできる雰囲気を作ることができます。
対義語は、直接照明といったところでしょうか。
▽光源が見える直接照明(ペンダントライト・ダウンライト・シーリングライト)の例
リビングは、家族が集まる場所であり、来客を迎える空間でもあるため、明るさだけでなく“雰囲気づくり”が重要です。その点で、間接照明はリビングに最適な照明方法のひとつと言えます。
ペンダントライトでおしゃれな空間にするには、総合的なインテリアのセンスが問われるので、上級者向けと感じる方も少なくありません。
有名な北欧デザイナーの照明器具を見ると、光源が見えない間接照明の造りをしているものが多いのも頷けます。
ルイスポールセン「PH5」
ルイスポールセン PH スノーボール(写真左) パンテラ(写真右)
光源が直接見えない=おしゃれと断言するものではございませんが、高級感を感じさせる要素のひとつであることは間違いありません。ホテル、レストラン、カフェで感じる「特別感」は間接照明が一役かっているのかもしれませんね。
「リビング 広く見せる 照明」と検索されることもあるように、間接照明を使うことで天井や壁の境界がぼやけ、空間が実際より広く感じられる効果があります。特に折り上げ天井や梁との組み合わせが人気です。
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調光調色機能付きのLEDと組み合わせれば、昼は明るく、夜は落ち着いた灯りにと、シーンに応じた照明演出ができます。
夜はムーディーにワインを楽しむ空間に。。なんて演出もできるのがすごいところです。
▽調整できるリビングの間接照明の様子
テレビの背後に間接照明を仕込むと、画面との明暗差が和らぎ、目の疲れを軽減する効果があります。リビングでの映画鑑賞や長時間の視聴が快適になります。
部屋の照明を消してみる場合にも調整ができるように、明るさを調整できる商品を使うことをおすすめします。
間接照明の中でも人気なのが、天井をふわっと照らすコーブ照明。間接照明と聞いて一番最初にイメージするのはこれではないでしょうか。
コーブ照明はリビングに開放感と上質感をプラスできます。ホテルのような雰囲気にしたい方にピッタリです。
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テレビのない壁面にコーニス照明を使って、壁材やアートを引き立てる使い方もおすすめ。陰影が美しく、インテリア性がぐっと高まります。家具配置を決定づけるような照明なため、将来配置を変える可能性がある場合は採用は慎重に!
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コーブ、コーニス照明と聞き慣れないフレーズが続きますので、語源を調べてみました。
コーブ照明(Cove Lighting)
「cove」は英語で「凹所」や「隠れ場所」を意味し、天井に設置された照明器具を凹んだ場所に隠して使用する照明方法を指します。日本語の「コーブ」も、この英語の「cove」に由来します。
コーニス照明 (Cornice Lighting)
「cornice」は英語で「天端装飾」や「コーニス」を意味し、建築物の壁の頂部にある帯状の装飾部分に沿って照明器具を設置する照明方法を指します。日本語の「コーニス」も、この英語の「cornice」に由来します。
なるほどなるほど。コーニス照明という言葉は、広い意味で捉えて使われることが増えてきているようですね。
1. リフォーム初期から照明計画を立てよう
間接照明は、壁や天井の造作と関係するケースが多く、リフォームの早い段階での計画が大切です。後付けが難しい場合もあるため、空間全体の設計とあわせて検討を。
2. 明るさ・色温度のバランスを意識する
リビングは家族が長く過ごす空間です。温かみのある電球色が人気ですが、読書や作業をするなら昼白色の併用もおすすめです。主照明とのバランスを考えましょう。調色できるタイプを選ぶのも良いでしょう。
3. 家具配置との相性を確認する
ソファやテレビの配置と光の当たり方がちぐはぐにならないよう、事前の確認が重要です。リビングは動線や目線が多い場所なので、見え方にもこだわりたいところ。
4. 調光機能を取り入れてシーン別に使い分け
「映画を見るときは暗め」「来客時は明るく」など、照明の強さで雰囲気を変えるのもリビングならでは。調光対応の間接照明なら、スイッチ一つで切り替えが可能です。
▽とことん照明にこだわってフルリノベーションをした事例のルームツアー動画。参考になりますよ!
いかがでしたでしょうか。
間接照明は、リビング空間に高級感や安らぎを与えるだけでなく、家族の時間を豊かにする大切な要素です。「おしゃれなリビングにしたい」「くつろげる空間にしたい」という方にこそ、間接照明はおすすめです。
ただし、多用しすぎるとコテコテな印象になることも。設計者に相談しながら、どの程度採用するのかは慎重に決めましょう。
DIYで作るにはハードルの高い間接照明ですので、リフォームで採用を検討される場合は、ぜひご相談ください!
実現したい暮らしに合わせた照明計画をご提案いたします。