COLUMN
コラム
2025.12.11
お家の「ここ」、気になりませんか?
皆さん、こんにちは! 毎日過ごしているお家、ふとした瞬間に「あれ?」と思うこと、ありませんか?
例えば、朝、カーテンを開けたとき。 「窓枠の塗装がペリペリ剥がれてきてる……」
例えば、キッチンでコーヒーを淹れているとき。 「カウンターの天板、細かい傷だらけだし、なんか色が古臭いなぁ……」
「直したいけど、交換するとなると工事も大掛かりだし、お金もかかりそう」 そうやって見ないふりをしているその場所、実は「交換せずに」新品みたいに生まれ変わらせる方法があるんです!
今回は、私たちリフォームのプロが自信を持っておすすめする、コストを抑えてお部屋を劇的にキレイにする魔法のテクニック「化粧シート貼り(リメイクシート)」について、たっぷりとご紹介します。
これを読み終わる頃には、あなたもきっと「え、うちもやりたい!」とワクワクしているはずですよ。
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「シート貼り」と聞いて、「ああ、100円ショップとかで売ってるリメイクシートでしょ?」と思った方。
それとこれとは、全然違うんです!
私たちが使用するのは、プロ仕様の「硬質塩ビタックシート」と呼ばれるもの。 有名なブランドでいうと、3M社の「ダイノックシート」や、サンゲツの「リアテック」などが挙げられます。
画像引用:3MHPより
これらは、商業施設やホテルのエレベーター、オフィスの扉などにも使われている、超・本格派のマテリアル。
耐久性がすごい: 傷に強く、水拭きもOK。
質感がリアル: 本物の木や石と見間違えるような凹凸(エンボス)加工。
種類が豊富: 木目、石目、レザー調、メタリックなど数百種類以上!
ペラペラのシールとは違い、貼るだけでその素材の強度もアップさせてしまうような、まさに「建材」レベルのシートなんです。
これを、古くなった窓枠や扉の上から「ペタッ」と(実際には熟練の技が必要ですが)貼るだけで、まるで新品に交換したかのような仕上がりになるんですよ。

これが一番の理由です。 例えば、「リビングのドア」を交換しようとすると、ドア本体代だけでなく、古いドアの撤去費、処分費、場合によっては周りの壁紙や床の補修費までかかります(ドア枠も新しくする場合)。
でも、シート貼りなら? 「今あるドア」をそのまま使います。 廃材が出ない、大掛かりな解体工事も必要なし。
つまり、材料費と職人の手間賃だけで済むので、交換リフォームに比べてコストを1/2〜1/3程度に抑えられることも珍しくありません。
交換工事だと、数日かかることもあります。
その間、キッチンが使えなかったり、ホコリが舞ったり……結構ストレスですよね。
シート貼りなら、箇所にもよりますが、最短1日で完了します。
朝、仕事に出かけて、帰ってきたら「あれ? 新築に引っ越したっけ?」という感動が待っています。
古いものを壊して捨てるのではなく、活かして再生する。 ゴミが出ないので環境に優しく、処分費もかかりません。
これからの時代にぴったりのリフォーム方法とも言えますね。

【こんな悩みありませんか?】
結露や強い日差しの影響で、表面の塗装がパリパリに剥がれたり、木が変色していませんか?
窓枠の交換は、実は壁を壊さないといけない大工事になりがち。だからこそ、シート貼りが活躍します!

【こんな悩みありませんか?】
「昔流行ったようなテカテカの色が嫌だ」「お皿を引きずった傷が目立つ」
カウンター全体を、マットな「モルタル調」やシックな「ウォールナット調」のシートで包めば、一気にカフェ風キッチンの出来上がり。LDKの雰囲気がガラッと変わります。

【こんな悩みありませんか?】
「ペットがひっかいた傷がある」「穴が開いてしまった」 小さな穴や傷なら、パテで平らに埋めてからシートを貼れば、傷があったことなんて完全に無かったことに!
すべてのドアを同じ木目で統一すれば、家全体のグレードがグッと上がります。
マンションのリノベーションでの採用事例。
ご予算内でリノベーションをするために、収納扉や建具類は一切壊さずにシート貼りをしました。
ドア1本あたりのシート貼りの費用は、ドア枠含めおおよそ5〜10万円ほど。
同時に数本シート貼りをする場合、1本あたりのコストはもう少し抑えることができます。
ドアごと交換となれば、費用は倍近くかかります。
ドア枠を撤去する際に壁紙や天井、床が絡んでくるため、ドアの交換は大掛かりなリノベーションの際に行う方が良いでしょう。

余談ですが、床材も壊さずに、1.5mmほどの厚みの上貼りフローリングを使用しています。
リフォームにおいて、壊す、壊さないは費用に大きな差が出てきます。なるべく壊さずに新しくするのも立派なリフォームのテクニックです。
▽この事例のルームツアー動画はこちら。コストを抑えるヒントが盛りだくさんです
こちらは戸建てのリフォームでの採用例。
壁に造りつけてある収納を壊すとなると、壁を復旧したり、床が足らない分を伸ばしたりと費用が重なることもしばしば。
Before写真の正面の収納はAfter写真の左手にある収納です。化粧シートを貼ることで、新品のように生まれ変わりました。
寄って見ても、シート貼りとわからないほど綺麗な仕上がりに。
ここは職人さんの腕の見せ所ですね。
ドアとドア枠もシート貼りで新品同様に生まれ変わっています。
LDKのリフォームでは、キッチンに費用がかかるので、なるべく他の部分は費用を抑えたい。。でもせっかくキッチンが新しくなるので、見た目は綺麗にしたい!
そんな時にシート貼りは大活躍します。
この事例を詳しく見る
いいことばかり言っても信用できませんよね。
プロとして、シート貼りが「できない・向かない」ケースも正直にお伝えします。
激しい凹凸のあるデザイン: 装飾が細かいモールディング扉や、デコボコした表面にはシートが密着せず、貼れないことがあります。つるっとした平面(フラット面)が基本です。
水がジャバジャバかかる場所(お風呂の中など): 浴室専用のシートもありますが、一般的なシートだと端から剥がれてカビの原因になることも。お風呂場は「浴室専用パネル」や「塗装」をおすすめすることが多いです。
無垢材(むくざい): 呼吸をする本物の木(無垢材)には、シートがうまく定着しなかったり、後で剥がれたりするリスクがあります。無垢材は削って塗装し直すのがベストです。
「うちは貼れるのかな?」と迷ったら、スマホで写真を撮って送ってくださいね。すぐに判断できますよ!
最近はYouTubeなどで「DIYで貼ってみた!」という動画も多いですよね。
器用な方なら、小さな棚くらいならご自身でやるのも楽しいと思います。
でも、「窓枠」や「毎日使うドア」は、絶対にプロに任せてほしいんです。
なぜか? それは「下地処理(したじしょり)」が命だからです。
シートを貼る作業自体は、全工程の最後の2割くらい。残りの8割は「掃除」「脱脂(油分を取る)」「パテ埋め」「プライマー(接着剤)塗布」という地味な作業です。
ここをサボると……
半年後に端っこからペラっと剥がれてくる
中に空気が入ってボコボコになる
角(コーナー)の処理が汚くて、そこから破れる
なんてことに。
私たちプロは、気温や湿度に合わせてプライマーの濃さを調整し、ドライヤーでシートを温めて伸ばしながら、角の角まで「完全に密着」させます。
「剥がれない安心」を買うなら、やはりプロの施工が一番コスパが良いのです。
いかがでしたか?
「リフォーム=高額、大変」というイメージが、少し変わったのではないでしょうか。
窓枠の日焼けや剥がれ
カウンターの古臭い色
ドアのひっかき傷
これらは、「シート貼り」という賢い選択肢で、コストを抑えて解決できます。 浮いた予算で、新しい家具を買ったり、家族で美味しいものを食べに行ったりするのも素敵ですよね。
「うちのこの汚れ、シートで隠せる?」 「リビングのドア1枚だけなんだけど、頼める?」
そんな小さな疑問でも大歓迎です! まずは現地調査……の前に、「これ直せる?」とLINEやメールで写真を送っていただくだけでもOKです。
あなたのお家が、シート1枚で見違えるように輝く瞬間を、一緒に楽しみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!