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2025.11.27

え、ここに洗面台?廊下・リビングに置く“意外だけど便利”なリノベ術をプロが解説

え、ここに洗面台?廊下・リビングに置く“意外だけど便利”なリノベ術をプロが解説

「洗面台=脱衣所にあるもの」
そんな固定概念がじわじわ崩れつつあるのをご存じですか?

最近のリノベーションでは、あえて洗面台を“脱衣所から切り離す”間取り変更が増えています。

今回紹介するのは、

・廊下にメイン洗面台を設置するスタイル
・リビングに洗面台を置くスタイル

の2タイプ。

「なぜ脱衣所じゃないの?」「不便じゃない?」
そう思う方も多いのですが、実際に住んでみると 生活動線が劇的にラクになるのです。

この記事では、リノベのプロ視点で
“廊下メイン洗面”と“リビング洗面”の魅力と使い方、気をつけたいポイントを分かりやすく解説します。

目次 [非表示]

なぜ「脱衣所から洗面台を独立」させるのか?

理由は大きく3つあります。

回遊動線をつくるため

廊下側に洗面台を出すことで、
玄関 → 洗面 → キッチン → リビングという 一直線の動線が生まれ、家の動きが超スムーズに。

脱衣所・洗濯動線をより快適にしたい

本来“脱衣所は着替えと洗濯に集中できる空間”が理想。
そこに洗面台があると混雑しがちですが、洗面台が廊下に出ることで脱衣所が“別の機能”として成立します。

水回り空間がおしゃれに進化

廊下・リビングに置くことで造作洗面やタイルなど、インテリアを楽しむ方が増えています。

パターン:廊下にある洗面台

― 回遊動線が生まれ、家中が使いやすくなる ―

「廊下の洗面=セカンド洗面では?」

そう思われがちですが、今は 廊下側に“メイン洗面台”を置く間取りも密かに人気になりつつあります。

廊下洗面が選ばれる一番の理由

それは 回遊動線(かいゆうどうせん)を実現できるから。

例えばマンションによくある、

という間取りの場合、廊下に洗面台を出すだけで動線が一気につなげることも可能になります。

【回遊動線のメリット】

特に小さな子どもがいる家庭は
脱衣所=プライベート、洗面=みんなの場所と分けることでストレスが激減します。

廊下洗面採用事例-マンション

築23年の中古マンションを購入し、リノベーションをした事例。

子育て世代のご夫婦が叶えたかったのは回遊動線。

 

 

無垢の床が美しい廊下洗面。

 

 

もともとは廊下を挟んだ水廻りの位置関係でしたが、水廻りを大きく動かしたことで、家事動線を大きく改善しました。

 

廊下に洗面台があることで、家に帰ったときに、洗面で手を洗ってそのままクローゼットへ。という「おかえり動線」ができました。

 

この事例を詳しく見る

廊下洗面採用事例-戸建て

築40年の鉄骨造のお住まいをフルリノベーション。

家族4人で長く過ごせるために生活動線や収納計画にこだわっています。

 

 

玄関から続く廊下に洗面台を。ランドリーと切り分けることで、ゲストを招いた際もスッキリと使うことができます。

 

▽使い心地はこんな感じ♪

ゲストに洗濯機周りを見られずに済むというメリットはもちろん、子供たちが「自然と手を洗う習慣が身につく」という嬉しい効果もあるようですよ!

 

この事例を詳しく見る

 

 

▽こだわりポイントがたくさん紹介されているルームツアー動画もぜひご覧ください。

 

ルームツアー:ナチュラルカラーの木目にグレーのアクセントが映える家

廊下洗面の注意点

廊下の洗面台は便利な反面、注意点もあります。

 

 

これらの点は注意しておくと良いでしょう。

特に、「玄関近く」の廊下は人気の設置場所。

帰宅後に手洗いでき、生活動線が自然と整います。

パターン:リビングにある洗面台

― インテリアの一部として楽しむ“魅せる洗面” ―

リビング洗面は、ちょっと変わったスタイルかもしれません。
洗面空間が間取り上どうしても広く取れない場合や、リビングで意外と「手を洗うタイミング」が多いことから採用されるケースがあります。

意外な場所ではありますが、設置してみると想像以上に便利です。

リビング洗面採用事例

築55年のマンションを購入してリノベーションをした事例。

2人+わんちゃんで快適に暮らすために、63m2と限られた空間で叶えたかったのは「大きな洗面台」でした。

 

 

築年数も経過していたことから、多くの制約がある中でのリノベーションでした。
洗面空間が狭く、大きな洗濯機を置くと洗面台のスペースはごくわずかという間取り。

悩んだ末、洗面台を大胆にリビング側に持っていくことで、広々洗面を実現しました。

 

 

洗面化粧台はAICAのスマートサニタリーU。洗面室には入りきらなかった広々洗面を叶えています。

 

この事例を詳しく見る

 

▽築古マンションのリノベーションにおける注意点やポイントがたくさん紹介されているルームツアー動画もぜひご覧ください。

 

ルームツアー:リビングに洗面台!?63平米のヴィンテージマンションリノベ

リビング洗面はどんな人に向いている?

リビング洗面は便利な反面、生活する上である程度の割り切りが必要になる間取りとも言えます。

リビング洗面のメリット

さらに、リビングは光が入りやすく空間も広いため
造作洗面のデザインが映えるというメリットも。

リビング洗面のデメリット

帰宅のタイミングやお風呂に入るタイミング、朝の支度のタイミングといった時間が家庭内でバラバラの場合は、かえってストレスになる可能性も。
生活スタイルに合うかどうかは慎重に検討しましょう。

まとめ:洗面台は“脱衣所にあるもの”という常識を変えよう

廊下に置くメイン洗面台、リビングに置く洗面台。
どちらも共通しているのは、

✔「暮らしの中心」に洗面台を持ってくると家は使いやすくなる
✔ 脱衣所と分けることで家族のストレスが減る
✔ 回遊動線が生まれ、家全体の使い勝手が向上する
✔ 造作洗面でインテリアを楽しめる

という点。

洗面台は“家の端っこにある設備”ではなく、生活を整える中心装置として考えられる時代になりました。

「うちの間取りでもできる?」
「配管はどうなる?」

そんな疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
お住まいに合った最適な洗面の位置を、一緒に探していきましょう。

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