COLUMN
コラム
2025.09.25
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「フローリング」と聞くと、多くの方が同じような木の床をイメージされるのではないでしょうか。
でも実は、フローリングには「突き板(つきいた)」「挽板(ひきいた)」「無垢(むく)」と大きく3種類があるんです。
同じ“木の床”でも、構造や特徴、メリット・デメリットは全然違います。
知らずに選ぶと「思ったより傷がつきやすかった」「お手入れが大変…」なんて後悔してしまうことも。逆に、ライフスタイルや好みに合わせて選べば、長く快適に住まいを楽しめます。
今回は、プロの視点でフローリングの種類を徹底解説!
リフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
フローリングには大きく分けて以下の3種類があります。
突き板フローリング:薄くスライスした天然木を合板に貼ったもの
挽板フローリング:2〜3mm程度にカットした天然木を合板に貼ったもの
無垢フローリング:一本の木材をそのまま使用したもの
見た目は似ていても、中身はまったく違います。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴
突き板フローリングは、0.2〜0.6mm程度の天然木をスライスし、合板に貼り合わせたもの。天然木の“表情”を楽しみながら、コストを抑えられるのが魅力です。
画像:朝日ウッドテックHPより
メリット
価格がリーズナブル:無垢や挽板に比べてコストが低い
反りや割れに強い:合板ベースなので安定性が高い
色柄のバリエーションが豊富:ウォールナットやオークなど、人気樹種も選べる
デメリット
表面が非常に薄いため、削って再生(リペア)ができない
傷が深いと基材の合板が見えてしまう
「見た目は天然木だけど、コストを抑えて使いたい」という方におすすめです。
朝日ウッドテック「ライブナチュラルMSX」2P オーク柄
木を薄くスライスした表面ではありますが、本物の木目であることに変わりはありません。天然木本来の優しい表情をコスパよく楽しむことができるのは魅力ですよね

こちらの事例を詳しく見たい方はルームツアー動画をご覧ください
特徴
挽板フローリングは、2〜3mmほどの厚さでカットした天然木を合板に貼ったもの。突き板より厚みがあるため、天然木らしい質感をよりリアルに感じられます。
画像:朝日ウッドテックHPより
メリット
木の温もりをしっかり感じられる
傷や凹みに強い:突き板よりタフ
デメリット
突き板より価格が高め
「天然木の雰囲気を楽しみたいけど、無垢ほどのメンテナンスは難しい」という方にぴったりです。
朝日ウッドテック「ライブナチュラルプレミアム ブラックウォールナット柄」
突き板と比較すると、立体感があり、裸足で踏むと暖かみに明確な違いを感じることができます。値段だけの価値はある、上質なフローリングです。

こちらの事例を詳しく見たい方はルームツアー動画をご覧ください
特徴
無垢フローリングは、一本の木材をそのまま床材に加工したもの。まさに“木そのもの”を踏みしめる贅沢感を味わえます。
メリット
質感が唯一無二:木目や色合いが自然で、経年変化も楽しめる
調湿効果:湿気を吸収・放出するため、室内環境が快適に
長持ちする:削り直して再生できるため、世代を超えて使える
デメリット
価格が高め
季節によって反り・割れが起きやすい
水や汚れに弱いのでお手入れが必要
自然素材にこだわる方、経年変化を楽しみたい方におすすめです。
檜原村産の無垢ヒノキフローリング
メンテナンスの手間はどうしてもかかりますが、裸足で無垢材を踏んだ時の心地よさは他では手に入りません。
経年変化も楽しめる。傷がついても味として育てていく感覚をお持ちの方に選ばれるフローリングです。
この事例を詳しく見る
「じゃあ、結局どれが一番いいの?」と思う方も多いですよね。
正解は、「ライフスタイルや優先順位によって違う」です。
こんな方には突き板フローリングがおすすめ!
価格を抑えてリフォームしたい
小さなお子様やペットがいて、傷や汚れが気になる
デザイン性を重視したい
こんな方には挽板フローリングがおすすめ!
ほどよい高級感とコスパのバランスを取りたい
天然木の質感を楽しみたい
将来的に軽いメンテナンスを考えている
こんな方には無垢フローリングがおすすめ!
本物志向で自然素材にこだわりたい
経年変化を楽しみたい
価格よりも快適さを重視したい
フローリングには「突き板」「挽板」「無垢」という3種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
コストを抑えるなら突き板
質感と機能のバランスなら挽板
本物志向なら無垢
一見同じように見えるフローリングでも、中身を知れば“選び方の正解”は人それぞれ。
リフォームを検討中の方は、ショールームで実際に見て、触って、自分に合ったフローリングを選んでみてください。
ショールーム一覧はこちら
最後に、プロからひとつアドバイス。
フローリング選びでは「見た目」や「価格」だけでなく、暮らしのスタイルに合っているかを必ず確認してください。
ペットのいる家庭は「傷・水に強いもの」
小さなお子様がいる家庭は「お手入れのしやすさ」
長く住み続けたい方は「経年変化を楽しめる素材」
私たちリフォーム会社では、お客様のご希望やライフスタイルを伺いながら、最適な床材をご提案しています。気になる方はぜひ一度ご相談ください。
今回ご紹介した事例以外にも、さまざまなスタイルやアイデアを取り入れたリフォーム事例が見れる「施工事例集」を無料で閲覧いただけます。リフォームを考えている方はぜひ参考にしてみてください。