COLUMN
コラム
2025.09.12
キッチン
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「シンクが古くなってきて気になるけれど、キッチン全体をリフォームするのはちょっと大げさかな…」
よくこんなお声をいただきます。
家事や仕事、子育てに忙しい日々の中で、料理や洗い物に欠かせないキッチン。特にシンクは使用頻度が高いため、水垢や小キズ、サビなどが目立ちやすい場所です。
そこで出てくるのが「シンクだけ交換できないかな?」という疑問。
この記事では、プロの視点で**「シンクだけ交換できる場合とできない場合」**、さらに費用感や注意点までわかりやすく解説します。
結論から言うと、条件が合えばシンクだけ交換できますが、難しいケースも多いのが実情です。
天板にシンクがはめ込まれているタイプ(ドロップインタイプ)
同じサイズや規格のシンクが見つかれば交換可能です。比較的工事もシンプルで、半日〜1日で終わることもあります。
いわゆる造作キッチンのような造りで、キッチンカウンターの天板に四角く切り抜いた穴があり、そこへシンクだけぽんっと乗せているキッチンであれば、シンクのみを交換することが可能です。
天板とシンクが一体成形されている人工大理石や人造石のタイプ
現在のシステムキッチンはほとんどこのタイプ。 成形時に一体化しているため、シンクだけを切り離すことができません。この場合は最低でも天板ごと交換が必要になります。

シンクの部分だけステンレスになっているタイプは一見するとシンクだけ交換できそう!と思われがちですが、実際には一体になっているんです。
つまり、「シンク単体で交換できるかどうか」は、キッチンの種類や施工方法次第ということですね。
ドロップインシンクはメーカーやシリーズによって微妙に寸法が異なります。
「見た目は似ているのに数ミリ違って入らない」ということも多いため、必ず適合する製品があるかを確認する必要があります。
新しいシンクと排水口の位置が合わない場合、配管工事が必要になり、費用が想定以上にかさむことも。
築20年以上経っている場合、シンクだけを交換しても他の部分の劣化が目立ってしまい、「結局キッチンごと交換した方が良かった…」となることも。
シンクだけにこだわるのか、思い切ってキッチン全体をリフォームするのか、ライフプランと合わせて検討すると失敗がありません。
もしシンクが一体型で交換できない場合は、天板ごと交換という方法になります。
この場合、
基本的に同じメーカー製品での対応
メーカーのメンテナンス・リフォーム対応としての工事
となるケースがほとんどです。
なぜなら、天板とシンクのサイズ・形状・取り付け方法はメーカーごとに異なるため、他社製品を組み合わせることは基本的には難しいからです。
一見「どのシンクでも合いそう」に見えても、数ミリのズレで施工できないことも珍しくありません。
その分、メーカー純正の部材で交換することで仕上がりは美しく、保証も受けられるというメリットがあります。
しかし、キッチン天板は商品代だけでも20万円前後することが多く、解体撤去+取り付け工賃も合わせると30万円以上になることも。
メーカー側としても原則キッチンごとの交換を推奨されています。
気になるのはやっぱり費用ですよね。
シンク単体交換:5万円〜15万円前後
シンク一体型のカウンター(ワークトップ)交換:15万円〜40万円前後
キッチン本体ごと交換:80万円〜150万円以上
※部材費+施工費の目安となります
シンクだけなら比較的コストを抑えられますが、規格や状態によっては想像以上に費用がかかる場合もあります。
費用を抑えてリフレッシュできる
気になるサビや汚れを解消できる
工期が短く、半日〜1日で完了することもある
規格が合わないと交換できない
他の部分の古さが気になる可能性あり
排水や天板の補修が必要になり、思ったより高額になることも
「シンクだけでいいのか、キッチンごと替えるべきなのか」――この判断は、実際に現場を見てみないとわからない部分が多いのが現実です。
子育てや仕事との両立で**「今の暮らしをより快適にしたい」**というニーズが高い世代にこそ、20年以上使ったキッチンは丸ごと交換することをおすすめします。
せっかくリフォームするなら、ライフスタイルに合った最適な方法を選びたいですよね。
シンクだけの交換は条件が合えば可能
ただし、規格や排水位置によっては天板やキッチン全体の交換が必要
費用相場は5万〜15万円程度だが、ケースによって変動あり
👉 まずはプロに相談して、あなたのキッチンに合った最適な方法を見つけましょう!