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TRUE STORY

実話から生まれたホームテックのポリシー

住まいの中に「山小屋」を

住まいの中に「山小屋」を

 あれはまだ、私が入社して一年目の頃。梅雨時期にご相談いただいたお客様がいる。もともとのご依頼は、「キッチンのレンジフードを交換したい」とのことであった。私は新人だったのだが、一生懸命取り組み、無事にレンジフードの交換を終えた。
 工事が終わって引き渡しのとき、ふと、ご主人様から「山登りが好き」というお話を伺った。ご主人様は「山登りの道具や写真を並べた、山小屋のような部屋をつくるのが夢なんだ」と、しみじみ語られていた。私はお話を伺いながら、本当に山がお好きなのだと感じた。それからしばらくして、お客様から改めてご連絡をいただいた。その内容は「やっぱり山小屋を実現したい」とのご相談であった。
 そこで私は、お客様のご年齢も考慮させていただき、あまり大掛かりなリフォームにならないよう相談しながら打ち合わせを進めていった。そうして、荷物置場として活用していた一室を、山小屋風のお部屋に変えることになった。
 そのお部屋にはたくさんの荷物があり、雑多な状態であった。もともとご主人様は、レコ―ドを聴いたり、山登りが好きだったり、洋服にも興味があるなど多趣味の方。必然的に、物は多くなってしまう。
 そこで、工事するにあたって荷物を整理しなければならないことをお話しつつ、工期も含めて内容を詰めていった。また奥様の体調にも配慮させていただき、無理のない範囲で進めていけるよう工夫した。荷物を片付ける際には、適宜、サポートもさせていただいた。

 もっとも、すべての工事が完了したのは、ご依頼いただいてから一年後のことである。途中、奥様の持病が悪化し、「いったん中断してほしい」とご相談され、私はとても心配していた。度々ご連絡するなど、奥様のご様態を気にかけていたのである。
 しばらくして、お客様から改めて「再開しようと思います」というご連絡をいただけたとき、お客様の体調を案じていた私は、ただただ嬉しかった。そして、無理のない範囲で工事を再開していった。
 やがて、雑然としていたお部屋がキレイに片付いた。そしてそこに、山で撮った写真や、登山に関するグッズなどを、まるで山小屋の中に飾っているようなお部屋が再現されていった。
 床はフロ―リングで木目調にし、天井と壁はクロスで山小屋風になるように選び、お客様と一緒に悩みながら決めていった。また入口の開き戸も、木目調の山小屋風にしたものをオーダーで作り、取り付けた。窓枠にも木目のシ―トを施し、山小屋の内装に合うような木目調で馴染ませた。
 工事が終わり、お客様に確認していただいたところ、心から感動されている様子であった。細かいところにも配慮し、少しでも山小屋の雰囲気に近付けたことに、感激していただいたようである。「思っていたイメ―ジとおりの空間になりました」と仰っていただけたとき、私は本当に嬉しかった。奥様からも、「本物の山小屋のようね」と言っていただけた。

 途中、私のミスで工事日程がずれてしまったり、ご迷惑をおかけしたりしたこともあった。それでもお客様は怒らず、「まだ分からないこともあると思うから、今回のことを活かして、次にできるようにすればいいんだよ」とアドバイスをいただいた。
 怒ることなく私に向き合っていただき、アドバイスまでもらったうえに、最後は「これからも頑張ってくださいね」と声をかけてくれた。そして「これからもよろしくお願いします」というお言葉に、この仕事はお客様あってのものなのだと強く感じた。
 私はこれからも、お客様の理想としている空間を作ることに注力していきたい。それがいかに大事で、実現できたら嬉しいことなのかを実感している。だから、ひとりでも多くのお客様に、その感動をご提供していきたいと思う。

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