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TRUE STORY

実話から生まれたホームテックのポリシー

冷えないお風呂を目指して

冷えないお風呂を目指して

 「浴室に暖房機をつけてほしいんです」

 あれはまだ、私が入社してすぐのこと。築35年ほどの一戸建てに住んでいる70代のご夫婦が、浴室のことでご相談に来られた。築年数が経過していることもあり、お風呂場が寒いという悩みを抱えられていた。
 「現在はどのようなお風呂場なのですか?」
 「それが、昔ながらのタイル張りでして……」
 最近は見かけることも少なくなったタイル張りのお風呂。清潔感と独特の風合いはあるのだが、表面がどうしても冷えやすく、とくに冬場は寒さが厳しい。実際に伺ってみると、その寒さと冷たさを肌で感じることができた。
 「だから、暖房機を取り付けて、暖かくしたいと思って」

 そう話すお客さまの表情からは切実さが伝わってくる。私は考えた。ただ、たとえ暖房機を設置したとしても、冷え切ったタイルがすぐ暖まるわけではない。より暖かいお風呂場を実現するには、床や壁の材質を変える必要がある。
 「思い切って、お風呂場全体を変えてみてはいかがでしょうか?」
 「はあ、お風呂場全体を……?」
 そこで、現在のタイルから、ユニットバスへの切り替えを提案した。ユニットバスにすれば、お風呂場全体が冷えにくくかつ暖まりやすくなり、冬場の寒さも軽減される。何より、足裏で感じる冷えが緩和される。
 「なるほど。そういう手がありましたか」
 「それはいいかも。ねぇあなた、どうしましょうか?」
 私自身、昔からお風呂が大好き。そのため、お打ち合わせを重ねる中で話が盛り上がり、お客さまも前向きになっていった。ただ問題は、予算や工事の内容が大幅に変わってしまうということ。暖房機を設置するのとは大きく異なる。

 しかも、まだ入社して間もなかった私は、それまでお風呂場全体の工事を担当したことがなかった。だから不安もあった。それでも、お客さまにより満足してもらえる風呂場にしたいという一心で、提案を進めていった。
 「実は、私の実家もユニットバスにしたばかりなんです」
 「えっ!
 そうなんですか」
 そう、私には実体験をともなう確信があった。実は、そのご依頼をいただく前に、実家でも同じようにお風呂場をリフォームしていた。昔ながらのタイル張りのお風呂から、ユニットバスに変えていたのである。
 最初はどれほど変わるのか不安だった私も、ユニットバスのお風呂に入ってみて、「こんなに違うんだ!」と心底驚いた。何よりその温もりに感激した。だからお客さまにも、同じような気持ちになってもらいたい。私はそう思った。
 「なるほど。それなら間違いありませんね!」
 「経験があるなら説得力があるわ」
 私の想いが伝わったのだろうか、お客さまの言葉に背中を押されるようにして、実際のリフォーム工事へと進んでいった。少しでも早く、暖かくて快適なお風呂に入っていただきたい。その一心で、2月の頭には工事も終えた。

 完成したお風呂は、ただ暖かいだけでなく、白を基調としたカラーでさわやかな印象になった。もともとがベージュっぽい色だったので、よりスッキリと、明るいお風呂場に生まれ変わった。
 引き渡しが済み、お客さまからお話を伺ったとき、次のような声をかけてくれた。
 「とても快適だよ!
 本当にありがとう」
 「お風呂場の掃除も楽になったし、ユニットバスにして正解だったわ」
 私にとって初めての大きな工事。それでも、自分自身の体験を丁寧に伝えられたこと、そしてお客様に支えていただいたことが、一歩を踏み出すきっかけとなった。そしてこの経験が、次のお客さまへとつながっていく……。私はそれを、楽しみにしている。

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