COLUMN
コラム
2025.09.04
洗面室
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「昨日ピカピカに掃除したばかりなのに、もう水垢が…」
こんな経験はありませんか?
特に築20年ほど経った家にお住まいの方からは、洗面台まわりのお悩みとして「水垢」「カビ」「排水口の汚れやすさ」がよく挙がります。
毎日家族みんなが使う場所だからこそ、すぐ汚れてしまうのは仕方ないのですが…
実は洗面台の“選び方”で、その後のお手入れが大きく変わるんです。
この記事では、リフォームのプロの視点から「水垢に強い洗面台の選び方」を解説し、特におすすめの 壁出し水栓タイプ についてご紹介します。
水垢の正体は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分です。水が乾燥すると白っぽい跡が残り、放っておくとガチガチに固まってしまいます。
特に洗面ボウルのふちや、水栓の根元部分は水が溜まりやすく、汚れが集中しやすい場所。掃除してもすぐにまた発生してしまい、「毎日のプチストレス」と感じる方が多いのも納得です。
市販のクエン酸スプレーや研磨剤入りの洗剤を使うと、一時的にはきれいになります。でも、
こまめに掃除しないとすぐ再発
強い洗剤を繰り返し使うと洗面ボウルが傷む
といったデメリットも。
「もっと根本的に、水垢が付きにくい洗面台ってないの?」
そんな声にお応えできるのが、次にご紹介する 壁出し水栓 です。
従来の洗面台は、ボウルの上に水栓(蛇口)が立ち上がっている「台付き水栓」が一般的です。
これに対して「壁出し水栓」は、壁から直接水栓が伸びているタイプ。ホテルやデザイン住宅でもよく見かけるスタイリッシュな仕様です。
水栓の根元に水が溜まらない
台付き水栓では、水が根元に溜まって水垢の温床に。壁出し水栓ならそもそも根元がないので、水垢がぐっと減ります。
掃除がとにかく楽!
ボウルまわりがフラットだから、サッと拭くだけで完了。お掃除時間が短縮できるのは大きな魅力です。
デザイン性が高い
見た目がすっきりしていて、洗面室がホテルライクに。毎日使う場所だからこそ、気分が上がるデザインはうれしいポイントです。
ボウルが広々使える
水栓が邪魔しないので、大きめの洗面ボウルを選んでもスペースを有効活用できます。
築37年の戸建てのリノベーション。
リビングから直接洗面室へとアクセスできる間取りになり、ゲストも気持ちよく使えるように洗面空間にもこだわりました。

<採用商品>
洗面カウンター:AICA「スタイリッシュカウンター」
収納付きミラー:造作
水栓金具:カクダイ 193-001
正面タイル:平田タイル「smart-スマート-」SMB-1S
洗面リフォーム費用目安:80〜100万円
とびきりこだわった洗面空間。家事を楽にしたいというテーマのもと、造作洗面にカクダイの壁出し水栓を組み合わせています。
壁出し水栓の背面には、お気に入りのタイルを。
造作ならではの楽しみ方ができるおすすめの組み合わせです。
✨AICAの洗面台を詳しく知りたい方はこちらのコラムがおすすめです
▶︎ 人気急上昇中!?AICAで造るおすすめ洗面事例をプロが解説します
洗面室の実際の様子や、リノベのテクニックが満載のルームツアー動画もぜひご覧ください。
この事例を詳しく見る
築34年のマンションのリノベーション。綺麗好きな奥様が選んだ商品はお掃除が楽な壁出し水栓でした。
<採用商品>
洗面カウンター:LIXIL「クレヴィ」
洗面リフォーム費用目安:30万円〜
LIXILのクレヴィはミラーの下の部分から水栓が出ているデザインの商品。根元に水が溜まることがない造りのため、お掃除が楽な洗面として大人気です。
こだわりポイントの続きは下記ルームツアー動画でご覧ください。
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築22年のマンションのリノベーション。高級感のある洗面空間に採用したのは壁出し水栓のLIXIL「ルミシス」でした。
<採用商品>
洗面カウンター:LIXIL「ルミシス」
洗面リフォーム費用目安:40万円〜
LIXILのフラッグシップモデルに位置する「ルミシス」は、タッチレスのライトや造作洗面のようなタイル仕様を選ぶことができる洗面化粧台です。
扉の面材も美しく、いつまでも綺麗を保つことができる造りになっています。
水栓は中級グレードの「クレヴィ」と同様、ミラーの下の部分から出ている壁出しタイプ。お掃除も楽々です。
美しい洗面空間は下記ルームツアー動画でご覧ください。
この事例を詳しく見る
もちろん、導入にあたって気をつけたいポイントもあります。
壁内の給排水工事が必要
台付きタイプから変更する場合、壁の中に配管を通す工事が必要になるため、多少の費用アップは覚悟しましょう。事例で紹介した既製品タイプの壁だし水栓(LIXILクレヴィ・ルミシス)を採用する場合は費用を抑えることができますよ。
水栓の種類選び
デザイン性の高いものが多いですが、操作性や水はねのしにくさも考慮すると安心です。
収納計画もセットで考える
壁出しにするとボウルまわりはすっきりしますが、収納とのバランスも大切。キャビネットやミラー収納を合わせて検討しましょう。
Q1. 壁出し水栓にすると費用はどのくらいかかりますか?
A. 既存の台付き水栓から壁出し水栓に変更する場合、給排水の工事が必要になります。そのため通常の洗面台交換よりも 5〜10万円ほど追加費用 がかかることが多いです。ただし、洗面台のグレードや内装工事をどこまで行うかによって変動しますので、現地調査での見積もりがおすすめです。
Q2. 壁出し水栓は水はねしやすいと聞いたのですが…
A. 水栓の高さや角度によっては水はねが起こりやすくなる場合があります。ただし、最近の壁出し水栓は水流の工夫がされていて、従来のものより水はねしにくい設計になっています。あわせて 深めの洗面ボウルを選ぶ と、より快適に使えます。
Q3. 掃除は本当にラクになりますか?
A. はい。最大のメリットは「水栓の根元に水が溜まらない」こと。従来の台付き水栓ではブラシでこすっていた部分が、壁出しタイプなら サッと拭くだけ で済みます。忙しい朝や夜の掃除ストレスが大幅に減ります。
Q4. どんな洗面台でも壁出し水栓にできますか?
A. 既製品の洗面台の水栓のみの交換では、壁出し水栓への変更は基本的にはできません。洗面台まるごと交換の際に、採用を検討してみてください。
Q5. デザイン性は良いけど、耐久性はどうですか?
A. 壁出し水栓だからといって耐久性が低いわけではありません。国内主要メーカーの製品であれば、一般的な台付き水栓と同じく 10〜15年程度の耐用年数 が見込めます。メンテナンスも通常の水栓と同様に行えます。
水垢に悩まされる毎日にさようならするには、「洗面台の選び方」が大きなカギ。
特に 壁出し水栓タイプ は、
水垢が付きにくい
掃除がラク
という三拍子そろったおすすめの選択肢です。
そろそろ洗面台の交換をお考えの方は、ぜひ候補に入れてみてください。