COLUMN
コラム
2025.08.05
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40代〜50代は、子育てが落ち着いてきたり、親の介護が始まったりと、ライフスタイルの変化が多い時期。そんな中、「キッチンが使いづらい」「家事が面倒になってきた」と感じる方も多いのではないでしょうか?
実は今、そんな世代に人気なのが “ぐるっと回れる回遊動線のキッチン”。家事効率アップだけでなく、家族とのつながりや空間の開放感にもつながるため、リフォームの際に取り入れる方が急増中です。
本記事では、回遊動線キッチンがなぜ人気なのか、その魅力とリフォーム実例を交えてご紹介します!
回遊動線とは、「ぐるっと一周できる動線設計」のこと。キッチンと周囲の空間がつながっており、一方通行でなく複数の出入り口があるレイアウトです。
たとえば、
キッチンとダイニングの間に通路があり
もう一方は洗面室やパントリーにつながっていて
家族がそれぞれ別ルートで行き来できる
といった動線を指します。
キッチン単体の広さに関わらず、空間全体がスムーズに使えるのがポイントです。
▽実際のリノベーション後の回遊動線の様子を見てみましょう
「冷蔵庫が遠くて面倒」「洗面所との行き来が大変」など、家事ストレスを抱える方にとって、動線の改善は大きな変化をもたらします。
回遊動線を取り入れると…
食材の出し入れ(冷蔵庫〜調理台)
洗濯しながら料理(キッチン〜洗面室)
ごみ出しや片付け(キッチン〜勝手口)
など、移動距離が短くなるため効率的に家事ができるようになります。
子どもや夫婦がキッチンの近くを行き来する場面では、すれ違えない通路が地味にストレスになりますよね。回遊動線にすれば、どちらかが一方を避ける必要がなくなり、ストレスも軽減。
特に50代で夫婦2人暮らしに移行するタイミングでは、お互いの動きを邪魔しない動線が大事になってきます。
行き止まりがない=視線も抜けやすくなるため、キッチンまわりが圧迫感のない、開放的な印象に。アイランドキッチンやペニンシュラ型との相性もよく、自然光も取り込みやすくなります。
「マンションだから難しいのでは?」と思われがちですが、アイディア次第で実現可能です。
例えば…
独立型キッチンの壁を撤去し、リビング側とつなげる
キッチンを90度回転させて対面式に
対面キッチン+引き戸でぐるっと回れる動線に
リフォームプランの工夫次第で、マンションでも開放感のある回遊型キッチンが実現できます。
✨もっと深掘りした内容が知りたい方へ
▶︎ マンションのキッチン。移動はできる?できない?事例を交えてプロが解説します。」
Before
After
今までは全てに背を向けていたキッチン。位置を見直し、対面化することで家族を見ながらキッチンに立てるスタイルに生まれ変わりました。キッチンはGRAFTEKTを採用しています。

以前はバラバラだった水廻りへのアクセスが、キッチンを対面化することによって行き止まりのない回遊動線へと変わりました。
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Before
After
アイランド型のキッチンになったことで、キッチンを中心にぐるっと回遊できるように動線が改善。子供が巣立つタイミングでのリフォームということで、部屋数は減らし、開放的なLDKを実現しました。

家族でキッチンに立った時に、両方向からアクセスができる回遊動線になったことで、ストレスがなくなりました。
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Before
After
子育ても落ち着き、夫婦2人の生活に合わせた間取りへ。閉鎖的だったキッチンをオープンキッチンにしたいというご要望を叶えたリノベーションとなりました。

寝室〜クローゼット〜書斎〜リビングという動線ができたことで、ストレスフリーで快適な間取りになりました。
ご夫婦それぞれが自分の時間を大切にできるように。ほどよく空間を区切った書斎も人気の間取りのひとつです。
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壁の撤去が必要な場合、構造上取り払えない壁がある可能性も。経験豊富なリフォーム会社に相談を。
家族がすれ違うことを考えると、90〜100cmあると理想的。狭すぎると回遊の意味がなくなります。
回遊にこだわるあまり、収納量が減ると本末転倒。パントリーや吊り戸棚、引き出し収納などで補完しましょう。
家事効率、家族との距離感、そして空間のゆとり。
回遊動線のキッチンは、忙しい40代〜50代のこれからの暮らしにぴったりな選択肢です。
「最近キッチンが使いにくい」「家事のストレスを減らしたい」と感じているなら、間取りの見直しから考えてみませんか?