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2020.07.15

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マンションの断熱リフォームのポイント

マンションの断熱リフォームのポイント

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マンションの断熱リフォームは、大きく3つのレベルがある

中古マンションを購入して、断熱フルリノベを行う場合、求める断熱性能のレベルによって予算が変わってきます。また断熱材は室内側に施工することになりますので、断熱材の厚さ分、室内の占有空間が狭くなってしまいます。

そのため、どこまでのレベルを求めるのか、悩ましいところですが、基本的には住み心地や健康メリットなどを鑑みると、ある程度以上の断熱性能を確保するべきでしょう。

断熱フルリノベのレベルとしては、おおざっぱに分けると、3段階に分けて整理できます。

レベル① サッシのみの断熱リノベ

もっとも手軽で、費用が掛からないのが、窓だけを断熱リノベすることです。住宅の熱エネルギーは、窓から最も逃げていますので、窓の性能を上げるだけでも、住宅の温熱環境はそれなりに変わります。ただし、分譲マンションの窓ガラス・窓枠は共用部分になります。そのため、基本的には勝手に既存の窓を断熱窓に交換することはできません。

そこで、最近よく行われているのが、内窓の設置です。既存の窓の内側に、断熱性の高い内窓を設置するのです。断熱性能を高めるための内窓は、いい商品がどんどん出てきているようです。それらを設置するだけで、窓に結露はほとんど起こらなくなりますし、相当快適な住環境に変わります。

とはいえ、窓だけでは、十分な断熱性能は確保できるわけではありません。最低限の断熱リノベとお考えいただいた方がいいと思います。

窓が二重になることで開け閉めが面倒になるのか?

窓が二重になるため、窓の開け閉めが面倒になると心配する方もいるようですね。現在、断熱性能の低い家にお住まいの方には、想像しにくいかもしれませんが、高気密・高断熱住宅に住むと、実はあまり窓を開けなくなります。

というのは、ほとんどの季節で、窓を開けるよりも、閉めていた方が快適なんですね。窓を開けて風を通すことがお好きな方には、恐らく、信じられない、もしくはなんだかそんな暮らしはさみしいという感じがするかもしれません。

でも、考えてみてください。夏と冬は、断熱性能が高い家で室温が快適に保たれていれば、窓は閉めていた方が快適ですよね。春のいい季節は、スギ花粉が飛び交っている時期でもあり、あまり窓を開けたくないという人も多いと思います。そうすると、窓を開けて快適なのは、実は秋のほんの一時期なんですよね。

当社の提携先のある高気密・高断熱の工務店の社長から聞いた話ですが、高気密・高断熱住宅を建てたお客様から網戸を付けてほしいと大抵要望されるそうです。でも、「おそらく使わないと思いますよ。まずは網戸なしでしばらく暮らしてみてください。その結果、やっぱり網戸が欲しいということならば、すぐに無料で設置しますよ。」と話すそうです。そして、その後、「やっぱり網戸を付けてほしい。」と言ってきたお客様はいままでいないそうです。つまり、高気密・高断熱住宅と普通の住宅では、暮らし方が全く変わってくるということなのでしょうね。

共用部分の窓が交換可能なこともある

築40年以上のマンションの場合は、既存の窓がかなりガタついていて、開け閉めがしにくくなっていることがあるようです。そのような場合、マンション全体の長期修繕計画の一環で、全戸の窓を交換するケースも徐々に増えてきているようです。ですが、住民の合意を取ることはなかなかハードルが高いようで、少しずつは増えているという状況のようです。

そのため、マンション全体での窓の更新が進められないため、マンション標準管理規約を改正し、例えば、

「区分所有者は、管理組合が前項の工事を速やかに実施できない場合には、あらかじめ理事長に申請して書面による承認を受けることにより、当該工事を当該区分所有者の責任と負担において実施することができる。」

と定めているマンションも増えてきているようです。この場合は、理事長承認が得られれば、内窓ではなく、既存の窓を断熱サッシに交換することも可能です。

 

レベル② 外気に面する窓と壁の断熱

窓だけの断熱リノベに対して、一つ上のレベルの断熱リノベは、外気に面する窓と壁の断熱工事を行うことです。このやり方が、費用対効果や得られる快適性という観点からすると、もっとも効率的かもしれません。

窓についてはレベル①でご説明した通りです。壁については、各住戸単位で外壁側から断熱工事を行うことはできませんから、室内側に断熱材を施工することになります。使用する断熱材は、いろいろな選択肢があり、それぞれ一長一短です。具体的にはリフォーム会社と相談しながら決めるので良いと思いますが、もちろんリフォームプライスにご相談いただいても結構です。

断熱性能や快適性・断熱リノベの費用対効果を考えると中住戸が望ましい

断熱性能や快適性・断熱リノベの費用対効果を考えると中住戸が望ましい最も望ましい住戸は、中住戸です。中住戸というのは、最上階でも最下階でもなく、両サイドに住戸のある場所の住戸のことを言います。一般的には、最上階の妻側(端側)の住戸が最も人気がありますよね。逆にいうと、中住戸は、最も人気がなく、価格的にもお買い得なんです。価格的にお買い得な上に、実は冷暖房の光熱費も安く済み、かつ、健康・快適に暮らすことができる住戸なんです。

ちょっと考えていただければわかると思いますが、外気に面している面積が大きいほど、夏暑く、冬寒い住戸になります。つまり最も人気のある最上階の妻側の住戸は、実は最悪の環境なんです。

中住戸の場合は、外気に面しているのは、玄関側とバルコニー側だけなので、基本的には、その2面だけきちんと断熱施工すれば、かなり快適になります。

窓と外気に面する壁に断熱材を施工するだけと言いましたが、もう一点、留意していただきたいことがあります。それは、中古マンションの物件選びの時点から気にしていただきたいことでもあります。

窓が共用部と説明しましたが、それと同様に玄関も共用部なんですね。そして、この玄関扉の断熱性能不足が、日本の既存住宅の大きな問題のひとつなんです。

とはいえ、玄関扉は交換することはマンションの場合は許されません。また、窓のように既存の玄関扉のすぐ内側に「インナー玄関扉」と設けるというわけにもいきませんよね。

そこで、苦肉の策として、玄関ホール部分の断熱性能はあきらめることにして、そこを区画してしまうことが有効な方策です。一般的なマンションの間取りでは、玄関ホールからリビングに続く廊下が伸びていますが、図のように玄関ホールと廊下の間に扉を設けてしまうのです。それも、扉の下からすきま風が入らないようなある程度気密性を確保できる扉も商品化されていますので、そのような扉を選ぶことをお薦めします。

ですから、中古マンションを選ぶ際に、玄関ホールと廊下の間に扉を設けることができる間取りかどうかをチェックして、物件を選定することが重要なんです。たとえ、間取り変更を伴うフルリノベを前提としている場合でも、水回りの位置を変更するとそれなりにコストアップになりますし、既存の状態で扉を設置できる間取りの方が、断熱リノベには有利であることは間違いありません。

レベル③ 床・壁・天井の6面の断熱施工

中住戸の場合、外気直接面しているのは、先ほど触れたように2面だけです。それ以外の界壁(隣戸側の壁)や床・壁は、外気に面している面よりはだいぶましですが、これらも含めた床・壁・天井も断熱施工すると、それはとてもとても快適な住環境が実現できます。

また、隣接住戸との遮音性が大幅に高まるため、とても静かな住環境になるのも大きなメリットです。

それから、断熱材や窓の性能にもよりますが、恐らく、6畳用のエアコン1台で、家中が快適な温度が維持できるようになると思います。光熱費が大きく下がるメリットはもちろんですが、15年ことくらいのエアコンの買い替え費用も各室にエアコンがあるのとでは、大きな差が出ますよね。

そして、レベル④としてご紹介したいのが、床・壁・天井の6面の断熱材にセルロースファイバーを採用することです。セルロースファイバーとは、古新聞紙をホウ酸処理して不燃化した断熱材で、欧州では一般的な断熱材です。日本でも少しずつ普及しつつあるようですが、まだまだ一般的とは言えないようですね。

このセルロースファイバーを採用することのメリットとして、セルロースファーバーの持つ高い調湿能力があります。壁の仕上げ材を漆喰等を採用することにより調湿機能を持たせることもできますが、セルロースファイバーは、壁の仕上げ材よりも厚さがありますから、より大きな調湿効果が期待できます。

それにより、生活の仕方を少し工夫すれば、夏も冬も湿度を概ね50%程度に維持することが可能になります。湿度を50%前後で維持することの快適さやメリットは、また別の機会でご説明したいと思います。

もしも、条件的に可能であるならば、セルロースファーバーによる6面断熱は、とてもお薦めしたいマンションの究極の断熱リノベだと思います。

(記事協力:住まいるサポート株式会社 高橋様)

 

リフォームプライスにはマンション断熱リフォームの知識が豊富なスタッフが多数常駐しておりますので、是非ご相談下さい。

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