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実話から生まれたホームテックのポリシー

母と娘のような間柄

母と娘のような間柄

 あれは、私がちょうど二年目になりたてのこと。一軒家に住む60代の奥様から、「間仕切り壁をとってリフォームしたい」というご依頼をいただいた。
 そのお住まいは、ご夫婦と、コジロウという愛猫との3人暮らし。すでに30年ほど住まれていて、2人のお子さんはすでに結婚して独立。そのため、「最後のリフォームしたい」とのことであった。
 間仕切りを変更したいお部屋は2階にある。そこは以前、娘さんが利用していたお部屋で、間仕切りを取ればひとつの大きな部屋になる。そこで奥様が、お裁縫やDIYなど、趣味の時間を過ごすイメージであった。
 ただ、実際にお話をしていくと、「キッチンの古いところを交換したい」「カップボードも無くしたほうがいいかしら」など、少しずつLDK全体の改装工事まで話が膨らんでいった。結局、キッチンの使い勝手が悪いということで、間取りを変更することになる。

 

 もっとも、二年目でこれほど大きな案件を担当することはまずない。そのため私はちょっとしたプチパニック状態であった。お打ち合わせを10回以上し、初めての経験もたくさんした。とにかく、お客様のためを考えてのことだった。
 お客様は、そんな私に対し、とても親身に接してくれた。
 キッチンを見に、新宿のショールームへ行ったときには、「このままお昼を食べていこう」とランチをご一緒することもあった。ご主人様からも、「梶原さんとの打ち合わせなんでしょ。お昼ご飯おごってあげなよ」と、快く承諾されたそう。私はまるで、お母さんとショッピングをしている気持ちになった。とくにその日は、朝から夕方くらいまで一緒に楽しく過ごした。
 また、夜遅くまで打ち合わせしたときには、「これ、夕御飯だよ」と言い、お弁当を持たせてくれたこともあった。お昼頃だと、「おやつ、持って帰ってね」と言われることもあった。まるで、私にとって「第二のお母さん」のように感じられた。

 工事そのものは、二十日ほどの日程で行われ、引き渡し後は、「とても使い勝手が良くなった」と仰っていただいた。またコジロウにも変化があり、それまで和室で寛いでいることが多かったのだが、工事後は納戸前に居ることが多くなったそう。LDKにコジロウが寛げるスペースができるなど、リラックスしている。
 ただ工事中は、コジロウも体調崩していたため、ストレスがあったのかもしれない。それが工事後は元気になり、くつろげるようになって本当に良かった。

 またご主人様も、家でタバコを吸わなくなったという変化が。とくに、リフォームしたところでは絶対に吸わなくなったとのこと。どうやら、リフォームしたところは汚さないようにしているらしい。これも、奥様が喜んでいたことだった。
 このように、私はたまたま二年目で大きな工事を担当させてもらったのだが、上司の支えがなかったら、見積もりもできなかったし完工もできなかったと思う。今後は、親身に支えてくれた上司のように、後輩を支えられる存在になりたい。
 それがお客様のためにもなる。
 何もないときに遊びにいったり、夜のお打ち合わせが終わったときにお弁当を持たせてくれたりしたことは、私にとってかけがえのない思い出だ。「あなたは娘みたいなものね」という言葉は、今も私の胸で光り輝いている。

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