


以前勤めていた会社では自分の個人成績ばかりを気にしていた。部下にも厳しい言葉ばかりかけていたと少し苦い想いとともに振り返る。
変わるきっかけとなったのは高橋社長の言葉だった。
「入社前の面接で『社員のために会社がある。社員も職人さんもお客様もすべて幸せにならないと成功じゃない』と言われてはっと気づかされましたね」
社長の人柄や会社のビジョンに惹かれて入社したが、新入社員やキャリアの浅い社員へのサポートが他社と比べて手厚いと感じる。
そしてその社風の中で自分も部下たちに対する接し方を改めて見直すようになった。
「上司にとって重要なのは、目先の数字だけでなくどれだけ成長させてやれるかだと今では考えています。
そのためには仕事のやり方を私から一方的に押しつけてはいけません」
お客様のヒアリングに行った部下から報告を受ける際には、まずは部下自身が次にどうアプローチしようと考えているかを聞く。
言うなればヒアリングのヒアリングだ。
最初から頭ごなしに指示を出すことはしない。
「自分の頭で考えて初めて人は成長します。まず考えを聞いた上で、私からの指示やアドバイスを出すように心がけています」
「部下がそれまでの経験よりも大きな案件を受注してきてくれた時、そしてその案件を無事に完工してくれた時、それは本当に嬉しいです。部下の成長がはっきり見えるわけですから」
仕事の上で心がけているのは、お客様の希望の背景を把握することだ。「家族構成やライフスタイル、将来のビジョンなどについて丁寧に確認するようにしています。
たとえば増築をご希望の場合でも、その背景を伺ってみると間取りの変更のみで十分対応できるといった場合も少なくありません」
物理的な問題解決だけを見ていても、お客様にとって真に価値のある提案ができるわけではない。
見た目の美しさばかりを考えて、竣工後にお客様の口から「住みづらい」というショッキングな言葉をかけられたことも過去にはあった。
「それからは『どういう住まい方をされるのか?』という視点を欠かしたことはありません。お客様の相談相手としてコンサルティング的な提案ができるようにしています」
ただ工事をするだけなら工務店に頼めばいい。
生活スタイルまで考えた提案をすることがお客様にとっての付加価値になる。お客様のご要望と背景にある情報を整理して、明確なコンセプトを設定して完成予想パース図やイメージ写真などを交えた提案を行っている。
「夢は明確にイメージすれば実現できるものだと信じています。
ゆくゆくは国内でリフォームと言えば最初にホームテックの名前が浮かぶような会社になるように、自分も貢献していきたいですね」